2017年03月01日  【読本天国】『お仕事のコツ事典』


 今日から就活解禁ということで、緊張している方々も多いと思います。
 また、四月から新卒として働く方もたくさんいらっしゃることでしょう。

 バイトを経験して就職する人もかなりいるとは思いますが、社会人となって働くとなるとまた別の感覚になってきます。いいことも悪いこともあります。

 そういった時に、こうした本が一冊そばにあると、ちょっと楽になることがあります。

 朝起きて、会社に行くまでの気持ちが上がらないときってどうしたらいいの?
 自転車通勤のときって、どんな自転車がいいの?
 電車通勤や自動車通勤の最中、どうしたら有意義に使えるの?
 お茶って一言で言うけど、どんな種類があるの?
 人間関係の気配りや、会話の言葉ってどうしたらいいの?
 こんな感じのことが、かわいらしい絵とともに読みやすくまとめられています。

 細かいことかもしれませんし、今時ググればいいことかもしれません。
 でも、ちょっとパラっとめくってみると、面白くてためになる情報がたくさん載っています。

 これからお仕事を始める方にはまだ早くない? と思われるかもしれませんが、仕事を始めるとこういうことが待っているんだなという、「一歩先のイメージ」を持っておくことも悪くないと思います。採用する企業の方は、すでにこうしたお仕事上のノウハウを持っているわけですから、少しでもそれを知っておくと、こちら側の心構えを雰囲気作りに活かせると思いますよ〜。

2017年02月22日  【読本天国】『一汁一菜でよいという提案』



 家庭科系の科目が全滅している私は、料理も当然得意ではありません。
 そして、複数人数の料理を作るということは、全員の好き嫌い、アレルギー、食べる量、それぞれが食べる時間に合わせて出せるか、予算内に納まっているかなど、さまざまな項目について考えなくてはなりません。
 加えて、栄養を摂るという意味では、一日三十品目食べましょう。
 味付けはかぶらないようにしましょう。
 彩りよくしましょう、エトセトラ、エトセトラ。

 世の中には偉い人もいて、上記項目をかなりクリアしている人もいらっしゃると思いますが…。
 私には、無理です(苦笑)

 そうずっと思っていたところへ、このタイトルの本が目に入りました。

 著者の土井善晴先生は、テレビの料理番組でお馴染みの方ですね。
 シンプルできれいなお料理を作っていらっしゃいます。

 この本は、料理を作るのがたいへんと感じている人に読んで欲しいのです。
 こう始まる本書は、土井先生が一汁一菜を提案するに至る経緯が、こんこんと丁寧に書かれています。

 一汁一菜はスタイルであり、その何が特筆すべき事なのか。
 一汁一菜が与える、心や体への影響はどういうものなのか。
 「食べる」「作る」、その意義とは。

 一汁一菜が貧相でも手抜きでもなく、ひとつのしっかりしたスタイルであること、丁寧にそれを行っていくことが、生活全てに波及していくこと、ひいては日本的な暮らしの考えにつながっていくことが連綿と書かれています。なかなかスゴイ捉え方をされていますよ、一汁一菜。

 数は少なくても丁寧に。
 食べることを通して、心も体も豊かになることを忘れずに。
 自分が作ってきた家庭料理を振り返ると恥ずかしいことばかりですが、たとえレパートリーや品数が多くなくても、愚直に作り続けていこうと思う一冊でした。

2017年01月04日  【読本天国】『浜離宮庭園』&『旧芝離宮庭園』

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12月に旧芝離宮庭園と浜離宮庭園へ行ってきたので、その来歴を知りたくて読みました。
芝離宮のほうは庭園事務所で本が売っていたのですが、浜離宮にはなかったので、とりあえず地元の図書館で借りました。

 両方とも江戸湾に面した庭園で、徳川四代将軍家綱より拝領した土地が元となっています。
 浜離宮は後に将軍家別邸、芝離宮は老中の邸宅や清水家・田安家の御用屋敷にもなりました。
 明治維新後は新政府軍に接収され、宮様の邸宅となったり、鹿鳴館の前身となる外交屋敷が出来たりと、大活躍した庭園です。

 いずれの本も、各庭園がどのようなはじまりを迎え、誰が持ち主となったのかや、土地の開発や歴史との歩みが詳しく書かれています。ある将軍がめっちゃ訪問していたりとか(政治しろ)、国内外の外交の場として長い間利用されていたりとか、全然知らなかったので面白かったですね。

 写真や図版もちょうどいい量で盛り込まれており、文章も難しくなくとても読みやすかったです。これから庭園を訪問されるかたは予習復習にちょうどいいかと。そして個人的には調査の深さやまとめかた、リーダビリティの高い報告の書き方について大変参考になりました(笑)

2016年11月16日  【読本天国】『岩石を信仰していた日本人』


サブタイトルは「石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究」です。

 現在旅行記で書いている奈良への旅の中で、大神神社の岩石信仰がとても心に残りました。
 また、別のところでも古代の遺跡を訪れてみると、大小さまざまな岩石信仰があることに気づきます。
 有名なところでは、茨城県の鹿島神宮や千葉県の香取神宮にある要石。地震やそれを起こすナマズを封じていると言われております。
 岩石信仰とはいかなるものなのかと思い、この本を手に取ってみました。

 岩石信仰とひとくちに言っても、信仰される石の大きさや形、成り立ちはさまざまです。
 その石そのものが信仰の対象になる場合や、石の上に何かを置いて祭祀をおこなう場合、祠などを付属させて祀られる場合など、信仰のされ方もいろいろだとのことです。

 私が大好きな江戸時代には、こういった岩石信仰が観光の対象になっていたとのことで。
 浮世絵とかを見ていてもそうですけれども、奇岩・巨岩が名所っていうところ、ありますよね。うんうん。
 江戸時代中期に石が大好きすぎて全国を渡り歩いて石についての本を出版した人がいたなんて話も取り上げられていて、昔から研究されている方がいたんだなと感心しました。
 岩の形や大きさ、信仰のされ方などが詳しくかつわかりやすく分類されていて、素人の私でも面白い本でした。

 そして思ったのが、こういった信仰や幕末にも息づいていたであろうこと。
 戊辰戦争は東日本から北日本を縦断する戦争で、地形を利用した戦が各地で展開されていました。
 その時に、地元の人が「ここは神聖なお岩様の祀られている場所だから入っちゃいかん」とか、「戦の時にそういうことを言ってられるか」とかで揉めたことがあったんじゃないかと思うんです。
 調べ物をしていて時々、どうしてこの地形でこうなったのかなと思うことがあるので、高低差や利便性だけでなく、地元の人達がその場所をどう思っていたのかも加味してみる必要があるなと考えさせられました。

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小山奈鳩

Author:小山奈鳩
時々江戸時代(主に幕末)へ暴走します。

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