龍馬伝第48回『龍の魂』

 最終回でございました。

 龍馬が大政奉還後の新政府について真剣に人選を行う中、ついに現れた刺客たち。実行犯はこの回だけの登場となりましたが、龍馬にとって暗殺者は突然現れたわけですから、この登場の仕方はよかったと感じました。

 弥太郎、龍馬が憎い憎いと思っていても、後藤様に毒殺を指示されたときのようにやっぱり殺せないというか、死んでザマミロとまではなりませんでした。心の底では龍馬を認めていた、という印象を受けました。

 今回の準主役は中岡さんだったと思います。
 中岡暗殺説をどう処理するのかなと思ってみていました。薩摩との対話で「もし龍馬が新政府綱領八策の空白部分○○○に・・・」という方向でした。万が一○×3に誰かさんの名前が入る予定の時は殺そうと思っていたけれども、龍馬に論破されて斬ることは出来なかったと。
 近藤局長との対決シーン、久しぶりに刀をぶんぶん振り回す殺陣でどきどきしました。いやー、かっこよかったです。中岡さんが片手で刀を頭上にかかげたところなんて、叫ぶかと(近所迷惑)。局長も腰が据わった演技でほんとよかったです。また時代劇に出てほしいです。

 肝心の暗殺シーンについて。
 たぶん、スタッフの方がおっしゃってた「新しい龍馬を作る」はここにもっとも力点を置いていたのだと思いました。

 通常、龍馬の暗殺場面といえば、
 1.刺客が十津川の郷士を名乗り、龍馬に会いたいと言って戸を開けさせる
 2.刺客が用心棒の藤吉を斬り殺して階段を駆け上がる
 3.龍馬の部屋に入った刺客が襲いかかる
 というシークエンスですよね。

 ところが、今回の大河においては、
 1.刺客が中岡の妻を名乗り、戸を開けさせる
 2.階下での乱闘シーンいっさいなし
 3.龍馬の部屋に踏み込んだ刺客は龍馬と中岡を結構長くメッタ斬り
 でした。中岡さんと最期に話すところも、通説とは異なったことを話していました。
 非常に今回の大河らしいセレクトだったのではないでしょうか。通説も史実もとりあえずおいといて、独自の路線を行く、それ自体は悪くないし、ある意味新しい龍馬像を作ったと言えるでしょう。ただ、個人的には最期の中岡さんとのやりとりは通説のものをもう少し取り入れてくれたらよかったなと思いました。

 ラストシーン、龍馬が多くの人を乗せて黒船で旅に出る夢を見るという私の予想はすかっと外れました(笑) でも冒頭に土佐の人たちがたくさん出てきたし、ところどころでたくさんの登場人物が思い出されたりしていて、まとめにはなってましたよねー。以蔵ちゃんが大勢の人の中でちらちらと写っているのをひたすら目で追いかけてしまいました。


 全体的な感想。
 まずは1年間(撮影期間含めるともっとですけど)、制作側の皆様お疲れ様でした。見続けた方々もお疲れ様でした。2年ぶりの幕末舞台と言うことでだいぶ期待していました。配役はバラエティに富んでいて、どの方もぴったりだったと思います。脚本に多少の難ありではありましたが、これだけ大勢のキャストがいる上に長丁場で戦うのですから仕方ない部分もあったのでしょう。
 撮影方法が新技術を導入していたせいか、見え方は今までの大河と大きく異なっていました。なので、ダイナミックな場面はよりダイナミックになっていて、迫力とかリアリティのある絵が毎回見られておもしろかったです。
 長いドラマを作るのはほんっとうに難しいのだと思います。龍馬を扱った作品は数多いですが、今回の大河もその列に加わり、長く語られていくのでしょう。また新しい龍馬が生まれるのを楽しみにしたいと思います。

 来年は浅井三姉妹の物語だそうですね。龍馬の再放送などを見ながら、来年1月の放送開始を心待ちにしています。


 本日もお越しくださいまして、拍手もありがとうございます。こんな感想でも毎回放送後に見に来てくださった方へ、感謝します。


テーマ : 龍馬伝  ジャンル : テレビ・ラジオ

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小山奈鳩

Author:小山奈鳩
時々江戸時代(主に幕末)へ暴走します。

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