2015年9月・10月 うるわしの奈良逍遥記 その17

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長谷寺は、全国にある朱鳥元(686)年に、奈良興福寺の道明上人が天武天皇の病気平癒のために『銅板法華説相図』を鋳造して奉納したと伝わっていることから、長い歴史のあるお寺だと推察されます。
このお寺に詣でる初瀬参りとしても大変人気で、紫式部の『源氏物語』や藤原孝標女の『更級日記』にも出てくるそうです。

華厳宗、法相宗を経て、現在は全国三千ケ寺の関係寺院を有する真言宗豊山派の総本山。
実家の父方のお寺の総本山だと知ったのは、この旅を終えた後でした。
「偶然にも」訪れた総本山だったはずなのですが…を、前後編でお届けいたします。


 でっかい写真満載、お読みくださる方は続きへお願いします。



〜2015年9月・10月 うるわしの奈良逍遥記 その17〜
◆長谷寺 前編◆
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仁王門。
長谷寺は何度も火事に遭っており、その度に再建してきたそうです。たくましい。
この門も再建で、明治二十七(1894)年の作り。
三間一戸、入母屋造りの瓦葺き、左右にお仁王様を従えた立派な門です。

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彫刻もアップで御覧ください。
たぶんこれ麒麟だと思うのですが、なめらかな彫りと、ヒゲを針金で再現しようとしたのがすごい。

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仁王門を後ろからパチリ。
軒下の組物がお見事。

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門の手前には常夜灯が献じられています。
弘法大師千百年とあり、この千百年が亡くなってからを示すものだとすると、昭和十二(1937)年頃の制作となります。

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こちらも献灯で、百度石もありますね。
先程の常夜灯も含め、大阪の講から寄せられたもののようです。

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長谷寺といえば有名なのが、この登廊。
長暦三(1039)年、春日大社の社司が子どもの病気平癒のお礼に造営したもので、段数なんと339段。
上中下の3つに分かれて折り曲がっており、中と下の廊は仁王門と同じく明治二十七(1894)年の再建。

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廊下を外からみるとこんな感じです。
整然とした雰囲気がいいですね。

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3つに折れ曲がっていると書きましたが、下の廊から中の廊を見るとこう。
右へと直角に曲がっています。

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石垣をクローズアップ。
野面に積んで石と石の間に隙間を作り、山肌からの排水をよくしているのでしょう。


 今回のレポートはここまでです。
 次回は長谷寺後編、お山を登りきってお参りした本堂や、国宝の十一面観世音菩薩立像とのご対面などをご紹介いたします。撮影禁止な場所があったので、テキストでお届けしたいと思います。
 ここまでお読み下さりありがとうございました。

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小山奈鳩

Author:小山奈鳩
時々江戸時代(主に幕末)へ暴走します。

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