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徳川さんちの十五代:九代・家重 その1

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偉大な中興の祖・吉宗の次は、その子どもである家重です。
父親の影になってしまっている上に、将軍としての腕前もどうかと思われていた家重。
長子相続を尊重した結果でもあり、また、得てして「二代目」は影が薄いものです。
話題は多くありませんが、どんな人物だったのか、彼が作ったのはどんな時代だったのかを見ていきたいと思います。

◆簡易プロフィール◆
生年:1711年(正徳元年十二月二十一日)
没年:1761年(宝暦十一年六月十二日)
享年:51歳
将軍在位:14年6ヶ月
身長:151.4cm(156.3cmとも)
一言:お花大好き

今回は家重の生涯をざっくりとご紹介いたします。
お読みくださる方は続きへお願いします。


◆吉宗長男として誕生◆
 家重は、まだ吉宗が紀州藩主だった正徳元年に、江戸の赤坂にある紀州藩邸にて誕生しました。母は側室の須磨です。
 誕生の翌年、現在もある東京赤坂の氷川神社にお宮参りをしています。
 余談ですがこの氷川神社、吉宗の時代に現在地へ遷座されており、幕末には勝海舟が氷川神社の坂の下に住居を構え、土方副長もそこへ訪れたとのことです。
 一度行ったことがありますが、静かでいいところですよ〜。

◆病弱だった? 脳性麻痺だった?◆
 最初から長男として帝王学を叩き込まれるも、成長するにつれ病がちになっていきました。
 10歳で水ぼうそう、13歳で天然痘、15歳ではしかにかかり、いずれも快癒して酒湯の式(回復しましたよという儀式)を行います。

 言葉が不明瞭でもあったようで、小姓の頃から側に仕えていた大岡忠光(大岡忠相の遠縁)だけが家重の発言を理解し、取り次いでいたそうです。
 首を左右に振って歩いたり、遠出の際には各所にトイレを設置させるほどの頻尿であったり。
 また、家重の遺体を調べたところ、日常的に歯ぎしりをしていた様子が伺えたとの記録が残っています。

 肖像画で眉を寄せ、しかめっ面をしていることなどから総合的に判断すると、脳性麻痺の可能性があったということです。もしかしたら出産の際にトラブルがあったのかもしれないそうです。 

◆35歳で将軍に就任しましたが◆
 吉宗の隠居にともない、1745(延享二)年に、徳川9代将軍を継承します。
 しかし家重は引っ込み思案な性格だったようで、将軍に就任してからも、将軍が政務をとる中奥より大奥にいることが多かったそうです。
 なので、将軍の側近たちも家重に会うことはあまりなく、身の回りの世話をする小姓や小納戸はあまり仕事がありませんでした。
 将軍の整髪も小納戸の役目だったのですが、家重が油を使うのを嫌がり、髪は乱れがち。
 髭を剃るのも嫌いで、幕府の重要なイベントがある時には、どうにかご機嫌を見て身だしなみを整えました。

 家重の将軍時代のうち最初の6年は、父・吉宗の大御所政治によって支えられていました。
 吉宗は江戸城本丸から西の丸に移るも、側近である加納久通らを用いて政治を行っていきます。
 家重はますます大奥にこもるようになりました。

 吉宗が亡くなると、家重は自分の側近・大岡忠光に政治を任せます。
 家重の時代には大きな改革は見受けられませんが、吉宗が行った改革による政治の余波がまだ残っており、年貢増徴、一揆、殖産興業などに対して打てる手を打っていきました。

◆隠居そして死去◆
 1760(宝暦十)年に50歳を祝う会が行われましたが、多病を理由に同年に隠居、二の丸へと移りました。
 翌年、尿路感染や尿毒症を発し、51歳で死去。芝の増上寺に埋葬されました。
 14年6ヶ月の在職でしたが、自ら政策を打ち出すこと無く、周囲に支えられた任期でした。

◆女子だった説・イケメンだった説◆
 家重には、実は女性だったのではないかという説があります。
 芝の増上寺発掘調査の際、頭蓋骨や骨盤が女性のカタチに近かったことや、埋葬されている姿勢が男性とは異なっていたり、大奥に入り浸っていたのは女好きだったからという話のわりには子どもが二人しかいなかったり、といったことからまことしやかに噂されました。
 でも、先に書いたように、月代や髭剃りを嫌がったりという話も残っているので、さてどうかなと思います。

 それと、発掘調査で復元された頭や顔の様子からは、頭は大きく細面で、鼻が高く、反っ歯でしゃくれていたそうですが、歴代将軍のなかではもっとも整った顔立ちであり、イケメンだった可能性があるとのことです。


 次回は家重の将軍時代の政治を調べてみます。
 ここまでお読み下さりありがとうございました。

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小山奈鳩

Author:小山奈鳩
時々江戸時代(主に幕末)へ暴走します。

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